「ブラック事務所」の情報募集

     「司法ウオッチ」では、いわゆる「ブラック事務所(法律事務所)」に関する情報を募集しています。勤務弁護士にとって、問題がある事務所は近年増えているといわれ(「『ブラック』が増長する状況」)、背景には、弁護士激増政策の影響による弁護士の経済的困窮と新人の就職難があるとされています。労働時間や、負担金(事務所への上納金)などの不当性から、業務内容・事案処理での不適切な対応まで、さまざまな実態があるともいわれています。

     何をもって「ブラック事務所」と呼ぶのかについて、もちろん厳密な意味で、共通の解釈が成立しているとはいえません。とりわけボス弁のキャラなどが原因で、新人が長続きしないことで「有名」な事務所は、それこそ以前から会内で取りざたされてきましたし、就労時間ということに限って言えば、長時間労働や深夜労働でただちに「ブラック」扱いできないのが、弁護士の労働実態だという意見もあります。

     ブラック事務所を、一応定義しているサイトがありました(「司法修習生のための弁護士・就職活動マニュアル」)。労働時間外の要素として、以下のようなものを挙げていました。

     「事務所内での人間関係がきわめて劣悪」
     「仕事の内容がきわめておかしい」
     「事件処理の方針が非常識」
     「顧問先が犯罪的」
     (以上のような要素があり)「10人中8人~9人までが、この事務所では働きたくないと思う事務所」

     程度には幅があると思いますが、括ってしまえば、同業者からみて、事務所運営、弁護士としての対応そのものが不当・不適切なところということができそうです。

     また、就職難という状況と、経験がないということにつけこんで、安価で新人を雇用し、不当な処理を押し付けようとする企業の存在も聞かれます。新人弁護士の「悪用」という観点からの問題もあります。業務実態のない「法務部」で新人を採用し、その「肩書き」だけを利用しようとする企業もあるといいます。

     「改革」が作った弁護士を取り巻く環境のなかで、むしろ増えつつあるといわれる「ブラック事務所(事業所)」は、競争によっても淘汰されず、生き延びていくという見方もされています(「『ブラック事務所』は淘汰されるのか」)。だとすれば、これもまた、利用者・市民に実害となって跳ね返ってきかねない現象といえなくありません。

     こうした「ブラック事務所」に、具体的にどんなことが行われているのか、あなたの知っている情報を「司法ウオッチ」までに是非、お寄せ下さい。対象は法律事務所もしくはインハウスとして勤務する事業所全般。実際に勤務した体験に基づくものだけでなく、情報として入手したものでもかまいません。弁護士、事務所・事業所従業員の方からの報告もお待ちしています。


     「司法ウオッチ」では、この他にも、現在、以下のようなテーマで、ご意見を募集しています。よろしくお願い致します。

     【刑事司法】全弁協の保釈保証書発行事業について利用した感想、ご意見をお寄せ下さい。
     【民事司法改革】民事司法改革のあり方について、意見を求めます。
     【法曹養成】「予備試験」のあり方をめぐる議論について意見を求めます。
     【弁護士の質】ベテラン弁護士による不祥事をどうご覧になりますか。

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    テーマ : 弁護士の仕事
    ジャンル : 就職・お仕事





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    No title

    本当のブラック事務所は、内部で結束して、依頼者に悪をなす事務所だと思うんですけど。内部で纏まっていなければ、依頼者や社会に対しては、大して悪いことはできませんね。


    「しかしイエスは、彼らの思いを見抜いて言われた、おおよそ国が内部で分裂すれば自滅してしまい、また家が分れ争えば倒れてしまう。 .そこでサタンも内部で分裂すれば、その国はどうして立ち行けよう。」
    プロフィール

    Author:河野真樹
    司法ジャーナリスト。法律家向け専門紙「週刊法律新聞」の記者・編集長として約30年間活動。コラム「飛耳長目」執筆。2010年7月末で独立。司法の真の姿を伝えることを目指すとともに、司法に関する開かれた発言の場を提供する、投稿・言論サイト「司法ウオッチ」主宰。http://www.shihouwatch.com/
    妻・一女一男とともに神奈川県鎌倉市在住。

    旧ブログタイトル「元『法律新聞』編集長の弁護士観察日記」


    河野真樹
    またまたお陰さまで第3弾!「司法改革の失敗と弁護士~弁護士観察日記Part3」
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